梅雨ですよ梅雨。
梅雨繋がりで今回はもり蕎麦とか素麺とか、汁(つゆ)に潜らせて食する麺の噺でも一席。
PC担当:どうしてそうなる・・・・
私:あたり前田のクラッカー、桜は薫る日東の、日東紅茶を召し上がれ。俺は麺が好きなんだよ!I love men!
製造担当:古すぎるし、なにも声高にホモを宣言しなくても・・・・
私:違うわ!!
PC担当:そういやウチで使ってるパーツ用のトレーってどれもこれも素麺の木箱だな・・・・・
蕎麦つゆとか買ってきた時に毎回悩むことがあります。
その手の汁は濃縮タイプで裏面のラベルに用途に別に稀釈倍率が記載されています。
例えばおでんの汁なら5〜10倍稀釈、ざる蕎麦なら2倍稀釈とか。
さて、ここで問題なのはその指示稀釈倍率が単純に目視の体積比に準拠するのか、はたまた比重を考慮して質量比で稀釈倍率を設定するか、そこで何時も考え込んでしまいます。
考えてもみてください、外気温23℃下、濃縮タイプ麺つゆと稀釈用のミネラルウォーターを冷蔵庫内4℃に設定した状態で、極微量のミネラル成分が溶け込んだだけの水と、様々な塩類やアミノ酸、タンパク質等が溶け込んでいる濃縮タイプ麺つゆの比重が同じである訳がありません。
このラベルに記載されている稀釈倍率はいったいどっちを基準に設定したものか、判断が付きません。
こんな曖昧な記載ではなく、JIS工業規格とかアスカC位の再検を考慮した精密で再現性のある気温23℃±2℃下での説明を添えて欲しいものです。
PC担当:馬鹿じゃねえの・・・・食ってるうちに薄まるだろ・・・・
私:違うんだよ!貴様全然解ってねえよ!ビールだって最初の一杯が一番美味いだろ!それと同じなんだよ!俺は最初の一口に命を賭けてんだよ!
この為に0,01g精度の電子天秤と時には100μ単位のエッペンドルフまで使って正確に麺つゆを造ってるんだよ!
例えば稀釈倍率が最初から間違っていたとする、それだけでもう薄い、あるいは濃い、
素麺や冷や麦だったら一回の手繰りで麺に付いた水分が汁に溶け込む毎に約5%薄くなっていく誤差が出る、それが5回も続けばもう二度ともとの濃度には戻らない。27.628%もの差が出るんだよ!
解るか、全く濡れてない麺じゃないんだよ!
誰もいないテストコースじゃあ無いんだよ!
俺が欲しいのは本物のバトルが出来る最高の麺を活かす最高の麺つゆなんだよ!
だから最初にかっちり正しい味を記憶して脳内補正をかけて食べ続ける必要があるんだよ!
気をつけろ・・・・割水が少しラフだ。
麺つゆを甘くみるな。
いつだって突然裏切ろうとしてるぞ。
PC担当:だ・か・ら・湾岸はもう良いって言ってんだろ!!
衣装担当:あの、ちょっと良いですか。
私:はい、なんでしょうか?
衣装担当:稀釈しないで使うストレートタイプの麺つゆが普通に売ってますからそれを使えば・・・・・
私:えっ?
新しいモデルの膝関節を試行錯誤してます。
なかなかうまい具合に行きません。
現行モデルの弱点、というか未達成部分をどうにかすべく日々脳みそフル回転で開発中です。
現在のモデルにおいて人体の動きとの相違点は、膝の最大屈曲時からのもう一曲がりと首の左右傾きの二点だけです。
前者は正座が出来るかどうか、後者は女の子らしい小首を傾げるポーズがとれるかという目標を含んでいます。
膝に関しては二重関節にすれば只曲げるのは簡単ですが、二重関節には曲げ戻し時に元の形にスムーズに戻り難いという致命的な欠陥があります。
これを10年間ノントラブル、メンテナンスフリーで再現するには物凄いコストが掛かります。
金掛ければおそらく馬鹿でも出来ます。
しかしそれじゃぁ意味がないんですよ。
極限まで無駄を省いたシンプルなパーツ構成でコストを下げながら、要求性能を満たす物を創り出さなければ気が済まないのです。
専門的な話で説明し難いのですが、二重関節で二つの屈曲部位の曲げ角を常に同じに保つスタビライザーを試作しています。
こ・れ・が・もう大変です。
ワンオフならばそれ程問題は無いですが、量産前提ですと製造公差の壁が立ちはだかります。
既に我々の人形がお手元に届いているお客様は気付いていると思いますが、ウチの人形は左右のフリクション(作動抵抗)の差が全くない様に調整してます。
右手と左手、右脚と左脚、全く同じ抵抗値でスムーズに可動出来ている筈です。
手作業でコレだけの精度を実現する為には、ホントに“馬鹿じゃないの”レベルの精度を要求します。
麺汁をエッペンで計測するような神経質な人間でなければ出来ません。サザンブロットハイブリダイゼーションですよ、リバーストランスクリプターゼポリメラーゼチェーンリアクションですよ!
PC担当:例えが意味分からん!
私:RT-PCRは週1アッセイだから再検は一週間お待ちください。サザンも同じです。
同時依頼のCA19-9とPIVKAUは毎日やってますので先に再検結果をお伝え出来ます。
PC担当:そんなネタ誰も解んねえよ!
私:JR中央線日野駅近くの多摩川沿いの川っぺりにある六階建てでてっぺんにある社員食堂が凄く不味いオレンジ色のコーポレートカラーのアルファベット三文字の会社の人達なら解ります。
PC担当:確かにあそこの定食の味噌汁はこの世のものとは思えないレベルで不味かったな。
私:あと、カレーが不味いってどういう事だよなまったく・・・
PC担当:あんたのカレー嫌いはあの辺りが原因だよな。
私:知ってんなら同じ様に不味いカレーを正月毎に大量に買ってくんなよ!嫌がらせか!
PC担当:その通りでございます。
私:ふざけんな!
PC担当:ゲームを続けるかね?
私:貴様はダービー兄弟か!
画像はお客様から戴いたストレートタイプ麺つゆ。
美味い!なにコレ美味い!
今まで知らなかったメーカーですがコレは好み。
有り難う御座いました!
これでジオンはあと10年は闘える。
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