今週は全力製造中につきたいしたニュースはありませんよ。
カメムシ騒ぎで遅れていた製造スケジュールを取り戻す!(CV:アベちゃん)
今年は出現数、出現期間とも尋常じゃ無かったので製造作業にかなりの影響が出ましたよ。
て言うか数は去年の10倍、期間は3倍ってオイ!呪いか?祟りかコレ!?
おかげで全然休めません!
ロクに寝てません!
死んじゃいます。
PC担当:あんな臭いもんが混入したら大クレームもいいところだよな・・・・
私:今週ケリを付けてやったぜ!流石にバルサン3倍量の一気炊きは効いたな。

製造担当:だが作業場の床がインディアナ・ジョーンズUの洞窟みたいに・・・・
私:くっさ!!・・・・・しかしこれでコロニー内部の反乱分子はほぼ殲滅させたろう。・・・・くっくっくっ・・・
PC担当:おっさん、顔がジャミトフになってんぞ!?
と、いう訳で、お待ちのお客様方々、やっとりますよサクサクと。ようやくまともに動けます。
気温も下がり鋳型の好適期に入って失敗の確率も下がりますし、にっくきカメムシの野郎も殲滅しましたので年末、年明けから春先までは一気に製造、デリバリーの時間(ターン)です。
製造担当:まぁ晩秋から春先が年間生産数の80%だからなこの仕事は。
衣裳担当:他の時期は2割くらいしか造ってないんですか?
私:流せたのが20%って事で生産自体はもう少し造ってるけど失敗とかで流せないのがたくさん出るんだよ、気温の高い時期は・・・・出来悪いのはお届け出来んからな。
画像は仕上げ中の1108。

まぁこんな感じで造っては送り出しているのですが、脱型後にカメムシが張り付いたので洗浄&消毒しました。
作業中に目の前でたかられて素早く除去したので臭いは移ってはいませんでしたが、気分悪いし念の為に次亜鉛素酸(哺乳瓶の消毒に使う奴)で周辺を洗い浄めました。
マジ迷惑な虫けらです。
思い返せば開業時に初めて虫体コンタミ、つまり混入エラーを起こしたのもカメムシでしたね。
奴等のせいで今までに何十万円の損害が出たことか・・・・
いや、それ以上に時間的損失がなぁ・・・・
脱型後の表皮に付くとキツいのは蛾の燐粉とかもですが、アレは臭かったりしないし油性の汚れでは無いので洗えば簡単かつ完全に取れます。
が、カメムシの場合、悪臭の元は親油性の液体なので運が悪いと臭いが付き軽く洗った位じゃなかなか取れません。
アルコールで拭き取り、洗剤で三回くらい洗って米油とかオリーブオイルみたいな優しい油脂で臭いの元の成分を融解除去して次亜鉛素酸で脱臭消毒してその後もう一度洗う位してやっと臭いが取れます。
人体だったら灯油とかアセトンで拭けば簡単に臭いは取れますが、人形は素材が溶けるので安全な薬剤を選択しなければなりません。
あと高熱で焼けば有機物なので臭いは一撃で消えますが、熱に弱い素材にそんな事出来る訳ありませんね。
今年はダイレクト混入で製造中のヘッド二つをやられました。
これらもう樹脂に臭いが混ぜ込まれてしまうので泣く泣くまるごと廃棄ですよ・・・・
もうこれで100,000円超えた損害ですよ・・・・堪らんぞな。
ボディーは混入はセーフでしたが上記の様に脱型後の仕上げ中に張り付かれた案件が3回。
洗浄&消毒に二日余計に掛かります。
被害額換算では今年のカメムシ戦役は我々の敗北と言って良いでしょう・・・・奴らの物量に負けた。
コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・べ・キ・カ・・・・・
来年はみてろよ・・・・臥薪嘗胆の念・・・・必ずやはらしてくれる!(CV:ガトーorバトー)
製造担当:温暖化とかの影響なのか年々増えてる気がするな。
クサギカメムシとマルカメムシに関してはそろそろ国をあげて防除とか撲滅の研究機運が挙がらないものか・・・・農業被害も馬鹿にならなくなってきてるだろうし、殆どの虫も鳥も食わない天敵がいないコイツら絶滅させても生態系には影響無いとおもうのですがね?
元々外来種だったらしいですし。要らねえよ日本には。
画像はカメムシ退治の切り札。

スゲェ効くけど値段が高い、あと噴射力が強くて直ぐに残量が無くなる。
強力だが稼働時間が超短いという、モビルスーツで言ったらケンプファーみたいな感じ。
今年はこの辺りの山地は異常発生でホームセンターとか薬局でも売り切れが多くコレを多数配備で使えなかったのも敗因の一つです。
PC担当:戦いは数だよ!
私:全くその通りだ。
あと前に非公開って言ってたヘッド。

まぁコレはお客様からの依頼品では無く習作って言うか練習で造ってる奴なんで、売れる売れないの基準で製作してません。
今回のテーマは超リアルですので今までの作品以上に逆勾配とかアリアリで脱型出来るかどうかも怪しいですが、まぁ新たな理論って言うか手法にチャレンジって事ですね。
前々から小鼻の膨らみを表現したかったんですが、本当にリアルな領域まで創り込むと大抵引っ掛かって抜けなくなります。
型抜きに関してちょっと新しい手法を思い付いたので出来るかどうか実証実験してみようと思いましてね。
まぁ大半の理由は可使期限のある原型製作用の素材とお高いウレタン塗料が余るので捨てるのもなんだ、勿体無いよね、って事でついでにやっとくかって位の理由です。
基本的にオリジナルヘッドの依頼は公式には受けてはいませんが、ごく希に受ける事はあります。
今までに幾つか造りましたがそれらは完全ワンオフ扱いなので一切非公開ですよ。
それらは依頼されたお客様のプライベート品でもあるので勝手にお見せ出来ません。
受ける場合は勿論無料って訳ではないですが、お金の問題だけでは無いのですよ。
まぁそのヘッドをネット上だのに公開しないというのは必須条件ですね。
依頼を受ける確立で言うと、はぐれメタルを倒した時にさとりの書とか復活のたまを落とすとかよりかは高い確率ですが、ドルアーガの搭で2面のジェットブーツを取り忘れたけどなんとかクリア出来るとか、ネクタリスでハンターが入ってる工場をガイチ軍より先に制圧出来るとかよりかは少ないくらいです。
まぁレアなケースなのは間違いありません。
衣裳担当:なぜ解りにくく例えるんですか・・・・
私:ええ!?これ以上無いくらい解りやすく例えたのに・・・・
PC担当:まったく頭おかしいよな。まぁ解るけどね、俺は解るけどね!
製造担当:二人ともおかしい。
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